ほめ子さんの世界やおい童話シリーズ
ですが、あれからもう10年以上経つのですね。相変わらずリンク先は私の環境では読めないのでネットを漁ってサルベージしてみました。
いろいろ解説じみたことも書こうかと思いましたがこの破壊力の前には無意味なので野暮なことはしません。
ただ一点、お話が途中でぶっつり切れてますがこれはこのシリーズの特徴で、失われてしまったわけではないということだけ申し添えておきます。
紹介する順番も本当は世に出た時系列で並べたいのですがそれもあまり意味のないことなので控えておきます。
というわけで1回目は私のブログでも少し中身を紹介した「ぐりとぐら」です。
おひるねのじかんだよ
おねえさんがごほんよんであげるね
「『ぐり ぐり ちがでてるよ ぐり』
ぐりのひたいから まっかなちが ながれでていました ひはとうにしずんで
あたりでもえるほのおだけが のねずみたちをてらしています
さっきまで かれらのいのちを おびやかしていたてきは すでにほのおに
のみこまれていました
『こんなもの きずのうちにはいらないよ そんなことより きみがぶじで
よかった』
『ぐりぃ あぁ ぐりぃぃ』
ぐりとぐらは かたくだきあいました そして なにかがふっきれたように
おたがいをもとめあいます
『ぐら すきだよ だいすきだ ぐら』
すでに いっしまとわぬすがたになっていた ふたりは こころのおもむく
ままに からだをかさねます
みているのは おつきさまだけ このあれはてたせかいで ただ おたがい
のそんざいを ひつようとしていました
のねずみのぐりとぐら ふたりは あなほりあそびにむちゅうです
ぐりはぐらのあなをほることにしました ぐらもさんせいです ぐりがぐり
ぐりせめるものだからぐらはぐらぐら